お出かけ時期 : 2012年1月29日
旅行の形態 | : | 子連れ家族旅行 |
一人分の費用 | : | 500円くらい |
投稿日時 | : | 2014年11月22日 16時10分01秒 |
訪問場所 | : | 吉島家住宅【資料館や文化施設/観光やレジャー】 |
訪問地 | : | 岐阜県高山市 |
高山に来たら是非見学してもらいたい場所のひとつ。
高山名物の古い街並みの真髄を見て感じることができます。
今回入った吉島家住宅と、隣の日下部民芸館のどちらかには入ってもらいたいですね。
飛騨高山観光の中心である三之町からはちょっと外れていますが、充分徒歩圏内です。
私はどちらも何回入ったかわからないほど入っていますが、単なる「見る」だけでなく「空間に浸る」ことを目的にしていますので、飽きることはないです。
1~40シート表示/全40シート
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吉島家住宅の玄関を入った場所で、吉島家住宅を一番象徴する景色です。
1階でありながら2階までぶち抜いた広大で大胆な吹き抜け、その造りであるが故に梁が露出し、空間に面白さを加えているように感じます。
また明かり取りとしても充分効果を発揮しており、かなり明るい雰囲気です。
そんな代表的な景色の写真がブレでしまうとは、不覚…。(汗)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時45分51秒
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吉島家住宅を入って左を見ると、広い土間に暖まれる休憩場所が。
この広大さに吹き抜け部分が大きいこともあり、暖かい空気は全て上に逃げてしまい、室内といえども外界と気温はそれほど変わりません。
石油ストーブに当たりながら休めるのは嬉しい配慮です。
ここに座りながら状態を反らし、吹き抜けの空間美を暖まりながら見るのもオツなもの。
ちなみに左に写っているのは受付で、ここで料金を払います。
障子の空間に管理人が常駐しているようですね。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時47分24秒
吉島家住宅の光が生み出す梁の魅力
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採光を兼ねた吹き抜けを仰ぎ見る。
障子越しに明かりが入っており、特徴的な梁に陰影が付いて魅力をより引き出してように感じます。
障子紙には模様が施されており、明かりに濃淡が付けられて、まるで木漏れ日のような光に変化します。
細かいところまで工夫が施されており、さすがは名工とうたわれた西田伊三郎が棟梁を務めただけのことはあるなぁ。
今は冬などで障子で閉めてある状態ですが、写真に写っている紐で上下が可能で、下に下げて開放することも可能とのこと。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時47分30秒
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複雑のようで繊細に組まれた柱と梁。
加工も丁寧で、明治40年から建っていても綺麗なままです。
使っている材料も高級なものだからかもしれませんが、現代の戸建てのように10年もすればボロが出てくるようなものとは格が違います。
ちなみに「弓張」と書かれた赤い箱が気になって調べたが、たぶん「弓張り提灯」が入っているのでは?と推測しました。
子供の頃から気になっていたので、ちょっとスッキリ。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時47分37秒
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いよいよ座敷に上がります。
天井が無いのに仕切りがあるのは面白い。
ここで寝たら美しい吹き抜けを肌で感じられそうです。
一番奥は囲炉裏の間で、見えているテーブルにはメッセージ帳が置いてあった…はず。(汗)
間違っていたらごめんなさい。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時47分43秒
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順路というものは特にないですが、吉島家住宅に来るとなぜかいつも2階から回ってます。
写真が2階へ上る階段ですが、見てのとおりかなり急です。
スペースを活かすためのものなのかわからないですが、古民家は大体このような造りになっています。
手すりもないので、子供の頃は怖くて階段に手を付きながら上ったものです。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時48分13秒
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と、階段を上る前に1階部分をパシャリ。
さすが総面積230坪だけはあります。
すっごく広い…。
さすがは豪商の家といったところでしょうか。
あと空間というか部屋の切り方が面白いです。
個人的には不思議とワクワクしてくる間取りで、とても子供心がくすぐられます。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時48分21秒
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ついでにもう1枚。
今気が付きましたが、障子と襖の1畳分の空間が気になります…。
もしかしたら通路かもしれませんが、次回は意識して見てこようと思います。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時48分29秒
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階段を上りきったところ。
床近くにある、小さい障子が私的にはツボです。
あそこを開けて見える景色は、現代のロフトに似ているかもしれません。
ここを見るとなぜかPlayStation 3のホラーゲーム「零 -刺青ノ聲-」を思い出します。
たしか似たような部屋があったはずです。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時48分46秒
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階段を上って右には、写真のような休憩スペースがあります。
昔は何かの展示場所だった気がしますが、いつの間にかこのような空間に。
置いてある家具はおそらく飛騨家具でしょう。
結構高いんですよね、飛騨家具…。
夏はいいですが、冬は寒過ぎて寛ぐどころではありません…。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時49分05秒
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階段を左に進み、振り返ったところ。
先ほどの休憩室が見えます。
ここからだと判り難いですが、襖のところで1段高くなっています。
現代風に言うとスキップフロアというものですね。
私的にはスキップフロアが大好きで、また家を建てるとしたら是非取り入れたいデザインです。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時49分13秒
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窓から外を見ると、ちょっとした庭が見えます。
面白いのは屋根が段々になっているところ。
現在の建築は雨漏りの原因となるため、なるべくシンプルにするのが主流ですが、やはりこういった構造の屋根の方が見た目にはカッコイイ。
匠の技が成せる技なのか、それとも実際は雨漏りしているのかわかりませんが。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時49分42秒
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2階の一番奥の部屋まで来ました。
床の間のある、典型的な和室です。
床の間は装飾などの飾り棚的な意味合いがあり、昔は権威の象徴だったようです。
現代はスペース重視で、床の間がない和室が多い気がします。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時50分38秒
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超狭いですが、テラス?のようなスペース。
1階にあれば縁側?になるのでしょうか。
こういう遊びのスペースは大好きです。
自宅では居住空間優先でこのようなスペースは取れませんが、田舎暮らしの際は是非遊びの空間を作りたいものです。
障子を閉めれば2層の扉になるので、もしかしたらペアサッシのような断熱効果があるのかもしれません。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時50分53秒
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またしても好みの住宅デザインを発見。
壁に小さな障子の窓、なぜだか判りませんが惹かれます。
ただ明かりが入ってきていませんので、外は板張りで窓としては機能していないかもです。
そうでもないと、雨が降ったら障子が破れてしまいますものね。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時51分13秒
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行きとは別の階段で1階に下ります。
上から見ますと、下から見た以上に恐怖感を感じますね。(笑)
下の娘はちょっと危ないので、抱っこしながら下りました。
親的には恐怖感倍増です…。(汗)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時51分42秒
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階段を下りて1階まで来ました。
全ての襖や障子が開かれているので、吉島家住宅の広さが実感できますね。
部屋の切り方もいろいろとあり、見ていて面白い構造をしています。
自分が子供であれば、1日中飽きずに遊べそうです。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時52分20秒
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モダンなライトですが、吉島家住宅の和の雰囲気を壊すことなく違和感のないデザインですね。
建築設計研究所に勤務していた方が現在の当主・管理していることだけはあり、住宅デザインのセンスはさすがというべきです。
微妙な時期ですが、当時は電気は無かったと思われるので、個人的にはどうやって電線を後から引いたのか?に興味があります。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時52分48秒
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座して庭が見えるようにでしょうか。
障子の下がガラス張りになっています。
コタツに入りながら、ユックリと庭を眺めるノンビリとした時間が過ごせそうです。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時53分38秒
吉島家住宅の蔵
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一番奥には吉島家住宅の蔵があります。
昔は中が覗けた印象があるのですが、少なくとも現在は完全に閉じています。
蔵は金庫のようなものですので、一番奥で辿り着き難いところにあるはずなのですが、この裏は駐車場で蔵へのアクセスは良好です。(笑)
建設当時は全体で500坪ほどの規模だったらしく、現在は230坪ほどの規模に縮小していますので、おそらくですが駐車場の部分が元々敷地だった可能性があります。
それであれば敷地の中心部に蔵があったことになり、なんとなく納得です。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時53分53秒
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縁側ですが、雨戸を閉めてしまうとかなり狭い通路になりますね…。
障子を破りそうで、不用意には歩けません。
子供と荷物にはご注意を。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時54分41秒
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昔のトイレです。
単なる「便所」ではなく「上便所」と書かれており、意味が気になりますね…。
どうも「家長ならびに男の家族」が使うのが「上便所」、女性は主家の家族であっても「下便所」を使う、と分けていたらしいです。
このトイレはくだらない差別の痕跡、ということになりますでしょうか。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時55分03秒
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ガラス窓越しに中庭を見ています。
こちらも雪で覆われていて、庭の造形美を見ることはできません。
紅葉する木も植えてありますので、秋は赤い景色に変わります。
ちなみにガラスは大正期のものらしく、良く見ると歪んでいます。
その歪んだガラスからみる景色が味わい深いため写真に収めたのですが、私の腕では全く表現できませんでした。(笑)
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時55分25秒
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4畳半のコジンマリとした部屋。
なんとなくモダンなイメージを受けると思ったら、おそらく黒とグレーの壁紙の効果だと思います。
ここの部分は昔ながらではなく、近年になって貼ったものでしょう。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時55分44秒
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ゲストルームです。
座卓が置いてあり、飛騨高山の観光に関する資料が置かれています。
ここはファンヒーターもあり、極寒の冬には天国空間です。(笑)
障子のガラス戸部分からは、囲炉裏の間が見えます。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時56分08秒
吉島家住宅の囲炉裏
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囲炉裏の間に来ました。
囲炉裏には火が入っており、お湯を沸かしているようでした。
囲炉裏の横には茶器がありますので、お茶を飲めるのでしょうか?
ちなみに私は囲炉裏が大好きで、もう1度家を建てるのであれば和室に絶対欲しいアイテムです。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時56分26秒
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囲炉裏の間にある時計。
壊れているのか、既に動いていませんね。
数字の内側に文字が書かれていますが、アルファベットも混じっているためそんなに古いものでもないかもしれません。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時56分33秒
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囲炉裏の間の対面には、もう1つの囲炉裏の間が。
私は今までこういった構造は見たことがなく、面白い間取りだと感じました。
壁には液晶テレビが掛けられていましたが、画面はDVD機器の初期画面のままで映像は流れていませんでした。
人の多い時期は、吉島家住宅の説明VTRでも流しているのかもしれません。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時56分53秒
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囲炉裏の間から、入口方面の写真をパチリ。
天井が無く、障子戸がある景色は、とても不思議で面白い空間に感じます。
ちなみに右の黒い空洞は、2階に上るために使った階段です。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時57分38秒
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吉島家住宅の梁が実に良いので、こちらからも写真を。
採光の障子戸は、良く見ると段々になっています。
屋根の勾配に合わせた結果なのでしょう。
現在の建築はシンメトリーが好まれるようですが、私はこちらの方が好きですね。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 14時58分11秒
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囲炉裏の間でウロウロとしていますと、奥から管理人の方が出てきてシイタケ茶を振舞ってくれました。
何回か吉島家住宅には来ていましたが、出ないことが多かった気がしますので、今回はラッキー?でした。(笑)
シイタケのダシが効いていて、とてもまろやかで美味しかったです。
寒い日には特にありがたいですね。
お茶というよりはスープに近い気がします。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 15時04分09秒
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しいたけ茶をいただいた後、土間を下りて吉島家住宅の一番奥を見に行きます。
ここの空間だけは昔ながらのものと、和モダンなアートな世界が融合したものになっています。
昔はこのような空間ではなかったのですが、これも元建築家オーナーの趣味なのかもしれません。
左の方に見えるのは井戸です。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 15時12分59秒
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洗面所です。
シンク部分が石で出来ているのが時代を感じます。
その上の木枠と右壁面は赤で塗られていますが、これはアートギャラリーに合わせて後から変えられた部分でしょう。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 15時13分07秒
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ギャラリーコーナーです。
篠田 桃紅という女性アーティストの作品を展示しているようです。
1913年生まれとのことなのでかなり年配の方ですが、今でもモダンに感じる素晴らしいセンスですね。
水墨の抽象画=墨象と呼ばれるものらしく、私は初めて聞くジャンルでした。
赤黒の空間が篠田 桃紅さんの作品とマッチして、空間自体がアートになっています。
古民家にこのようなコーナーを設けるとは、かなり大胆で斬新です。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 15時13分48秒
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元々の縁側の延長に置かれた、赤黒のイス。
ここだけモダンで現代のデザイン家具ですが、カラーリングとシンプルなデザインから全く違和感無く存在しています。
さすが建築設計研究所に勤務していた人が管理しているだけはありますね。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 15時14分03秒
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左上から日差しが。
こんなところにも採光する部分があったんですね。
デザインと機能性を両立する建築技術、さすがとしかいいようがありません。
建築界の巨匠チャールズ・ムーアが絶賛しただけのことはあります。
吉島家住宅
岐阜県高山市大新町1丁目51番地
2012年1月29日 15時15分40秒
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サラリーマンでありながら育児休暇3年、育児時短勤務取得中という生粋のイクメンです。
そんな家族命の私は、もちろん家族旅行がメインになります。
家族共々自然が好きですので、旅行は信州方面によく行きます。